- 概要
- 成果物
- 作業時間
- 費用
- 組み立てる前に
- 組み立て
- さいごに
概要
Keychron Q11という分割キーボードを使っていたのだが、60%レイアウトへの憧れと自作キーボードへの憧れが日に日に強くなってきてしまい、7sPro(たぶん、読み方はセブンスプロ)という分割キーボードを購入してみた。
それで今回はせっかくなのと、同じような気持ちを持った人への参考にもなればと思い、ビルドログを残してみた。
とはいえ、自作自体が未経験なのと、(自作欲には矛盾するが)楽をしたかったので、はんだ付け済み簡単キットにしてしまった。
いつかは、はんだ付けから挑戦してみたいと思う。。
成果物
かっこいい!
作業時間
約3.5時間
下調べ1時間 + 組み立て2.5時間、といった感じ。
※ 後述するが、今回はスタビライザーのルブとかProMicroのもげ防止もしたので、それがなければもっと早く組み立てられそうなくらい簡単だったと思う。
費用
- 合計: 40,396円
- 必需品: 33,006円
- 道具・オプション: 7,390円
思ったよりもかかってしまった。。
今回ははんだ付け済み簡単キットにしたのと、作業用品も合わせて買ったり、キーキャップにこだわったりしたので仕方ない。
ただ、はんだ付け済み簡単キットのおかげで、作業がめっちゃ楽ではあった。
内訳
必需品
購入先 | アイテム | 用途 | 価格 (税込) |
---|---|---|---|
遊舎工房ショップ | はんだ付け済み簡単キット - 7sPro | - | 23,100 |
Gateron KS-9 Silent 2.0 Switch Set Black - (35pcs) を2セット | - | 5,390 | |
送料 | - | 550 | |
Amazon | 3.5mm TRRSケーブル | 左右のキーボードを接続 | 799 |
Type-C用のマグネット充電ケーブル | PCとの接続 | 1,039 | |
AliExpress | 121キーのキーキャップ | - | 2,128 |
道具・オプション
購入先 | アイテム | 用途 | 価格 (税込) |
---|---|---|---|
Amazon | Macキーキャップ | MacのCommandキー、Optionキー用 (購入から到着まで2週間くらいかかった) |
1,415 |
不織布テープ | スタビライザーの静音化 | 200 | |
スイッチオープナーキット&潤滑剤(GPL205 G0) | スタビライザーの静音化 | 2,399 | |
エポキシ系接着剤 | ProMicroのもげ防止 | 727 | |
メルカリ | キーキャップ | おしゃれ用 | 2,500 |
コンビニ | マッキー(黒) | プレートの断面の色塗り | 149 |
121キーのキーキャップを買ったが、Mac用のキーがなかったのと、ワンポイント的なおしゃれをしたかったので、追加でキーキャップを買った。
エポキシ系接着剤は100均のでもいいらしいが、100均に行く暇がなかったので、Amazonで購入した。
ここには書いていないが、他に組み立てに必要なものとしてはドライバーくらい。(もともと持っていたので今回は費用に計上していない)
ちなみに、今回は無線化とかはしていないので、する場合はさらに部品が必要。
組み立てる前に
下調べ
1時間くらい。
7sProの設計者であるサリチル酸さんのビルドガイドや、他の方のブログなどを事前に読みこんだ。
そのおかげで、組み立ての際にはあまり迷うことなく、スムーズにいけたと思う。
あと、今持っているKeychron Q11のスタビライザーの音が少し気になっていたので、今回のキーボードではそこの静音化にも挑戦したく、いろいろなブログや動画を見て勉強した。
内容物の確認
念のため、部品に不足がないかを確認した。
ちなみに、今回ははんだ付け済み簡単キットだが、内容物の一覧表は、はんだ付け前の内容になっていた。
梱包が丁寧でありがたい!
予備になるのでありがたいが、ネジが2本多かったw
組み立て
注意事項
プレートの断面の色塗り
サリチル酸さんのビルドガイドにもあるが、プレートの断面にマッキーで色塗りをした。
before
丁寧にヤスリがけをしてくれている、ありがとうございます。。
after
高級感が増した!
ProMicroのもげ防止
事前に色んな人のビルドログを調べていたら、どうやらProMicroのUSBコネクタがもげやすい(USBを抜き差ししたりすると取れやすい)らしく、対策としてマグネットケーブルを使ったり、エポキシ系接着剤をコネクタ部分に接着するのがいいという情報を見つけた。
遊舎工房さんのサポートサイトにも載っていた。
マイクロUSBのコネクタ(ProMicro)がもげないようにしたい
ただ、今回購入したキットではMicro-B版ではなく、Type-C版のProMicroをつけてくれていたので、たぶんこの工程は不要だったかもしれない。。
まあ、念には念をということで、自分はこちらのエポキシ系接着剤をコネクタ部分に接着してみた。
※ 自己責任で。
before
after
わかりにくいが、コネクタ周りに液がついている。
たぶん1時間以上は放置して、固まるのを待った。
あと、この時点では動作確認しなかったが、完成した後に確認したら一応動いたので、Type-C版のProMicroにもエポキシ接着剤を使うのは問題ないのだと思う。(たぶん)
※ 自己責任で。
スタビライザーの組み立て、ルブ
以下のように分解された状態だったので、組み立て方法から調べた。
組み立て方法は、以下の記事がとてもわかりやすかった。
CherryPCBマウントスタビライザーの組み立て - ゆかりメモ
簡単に分解もできるので、ルブをする前に、試しに途中まで一度組み立ててみた。
↓
↓
向きがあっていれば、以下のようにワイヤーが通る。
これで組み立てについてざっとは理解したので、ルブしていく。
ルブ作業は色んな人が動画やブログをあげてくれているので、それらを参考にした。
なくてもいいが、以下の部品はステムホルダーを使うと塗りやすかった。
潤滑剤とセットのものがあったので、自分はこちらを買ってみた。
before
after
(組み立てた後の写真は撮り忘れたw)
ちなみに、いろんなルブ記事を見ていると丁寧に塗っている人もいれば、けっこう大胆に塗っている人もいたので、自分は大胆に塗ってみた。
さすがにはみ出し過ぎたと思った分は、ティッシュなり綿棒なりでさっと拭き取った。
基盤にスタビライザーを取り付け
左側
まずは、静音化の一環で、スタビライザーの取り付け位置に不織布テープを貼り付ける。
ちなみに、自分はこちらのテープを買ってみた。
before
after
そして、スタビライザーを取り付ける。
スタビライザーのツメを基盤の穴に通すのにコツが必要だった。
ピンセットでツメを横から挟み、上から指で穴に向かって押すと入りやすかった。
ちなみに、上の写真はうまくいったものだが、この時点で実はスタビライザーの組み立てをミスったことに気づき焦った。
でも、スタビライザーを基盤に取り付けた後でも、(コツはいるが)割と簡単に外すことができたのでよかった。
右側
こちらも不織布テープを貼り付ける。
before
after
そして、スタビライザーを取り付ける。
スイッチプレートにスペーサー(7mm)を取り付け
ここから後の作業は特に簡単だった。
スイッチプレートのそれっぽい穴という穴にスペーサー(7mm)を全部で15個ネジ止めする。
この時点ではドライバーは使わず、指で回すだけでもいけた。
スイッチプレートと基盤の取り付け
スイッチプレートに取り付けたスペーサーを基準に、基盤のそれぞれの穴にハメ込む。
このとき、スペーサーの角の向きが基盤の穴に合うように、スペーサーの角の向きを調整する。
(難しく書いてしまっているが、下の画像のようにハメ込めばいいだけなので、作業としては別に難しくはない)
こんな感じでハマる。
ボトムプレートにスペーサー(4mm)を取り付け
左右それぞれのプレートの以下の2箇所ずつ(全部で4箇所)にスペーサー(4mm)をネジ止めする。
ここも指でいけた。
ボトムプレートと基盤の取り付け
先ほど、スイッチプレートと基盤を取り付けたが、スイッチプレートのスペーサーの位置に合わせて、そこにボトムプレートをネジで取り付ける。
ここはドライバーが必要。
ボトムプレートにスペーサー(オスメス)を取り付け
スペーサー(オスメス)を取り付ける。
ボトムプレートを表から見ると左側になるプレートに2個、右側になるプレートに3個取り付ける。
これもドライバーは使わなくてもいける。
表から見ると左側になるボトムプレート
奥の2箇所
表から見ると右側になるボトムプレート
奥の3箇所
ボトムプレートに蓋を取り付け
左右それぞれ、ボトムプレートのスペーサー(4mm、オスメス)に合わせるように蓋をねじ止めする。
表から見ると左側になるボトムプレート
表から見ると右側になるボトムプレート
ゴム足の貼り付け
滑り止めのために、ボトムプレートにゴム足を8個貼り付ける。
サリチル酸さんのビルドガイドでおすすめされている位置に貼り付けてみた。
全然グラグラしない!
キースイッチの取り付け
全部で63箇所にお好みのキースイッチを取り付ける。
今回は、遊舎工房さんにお邪魔したときにキースイッチテスターを触って気になっていた、Gateron KS-9 Silent 2.0 Switch Set Blackにしてみた。
キーキャップの取り付け
一番下のキーたちは上下逆に取り付けるのがおすすめ?らしいので、(少し慣れないが)自分もそうしてみた。
ちなみに、一番下のキーはキースイッチの差し込み口自体が上下逆向きになっていたので、元々そういう設計思想なのかもしれない。
あと、サリチル酸さんのブログでも説明されているように、7sProは普通の104キーのキーセットだと綺麗に埋めることが出来ない。
今回は121キーのセットを買ってみたが、1.5uのキーキャップが足りなかったのと、Mac用のキーを付けたりおしゃれをしたかったので、追加で買っている。
TRRSケーブルの差し込み
今回は無線化はしないが、UGREENの3.5mm TRRSケーブルを使ってみた。
無線化しないなら、ステレオミニケーブルでいいらしい。
(追記: 以下の画像をよく見たら奥まで差し込みきっていないので、固いとは思うがちゃんと差し込む必要がある)
USBケーブルの差し込み
念のため、もげ防止のためにマグネットタイプのUSBを取り付けた。
自分は、こちらを買ってみた。
キーマップのカスタマイズ
Remapを使って好きにカスタマイズする。
以上で完了!
さいごに
ルブとか、もげ対策とかは頑張ったが、はんだ付け済みということもあり、めっちゃ簡単だった。
次に自作キーボードに挑戦するときは、はんだ付けから頑張りたい。